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* コラム [毒含流行論]
2015年2月号掲載
雑音に惑わされるな
安倍談話 筋を通せ

 今年8月は戦後70年の節目に当たる。安倍晋三首相は、この節目の年に当って、「安倍談話」を出すのは間違いない。安倍首相は談話の作成に向けて16人の有識者からなる「21世紀構想懇談会」を立ち上げた。安倍首相のこれまでの発言から見て、21世紀懇談会の提言は飽くまで"叩き台"でしかないのであろう。一部は参考となっても首相は自己の信念は曲げるべきではないし、又曲げないであろう。16人のメンバーを見ても、日本人として確りした思想を持っている者だけではない。以上が中立というより左傾した思考を有していると見られる配慮が読み取れる。恐らく統一した提言とはならないだろう。それでいいのである。安倍首相は、夫々の見解を知った上で自己流の文案を練り上げるだろう。

 朝日新聞を筆頭に「安倍談話」について防禦線が張られつつあると感じるのは筆者だけではあるまい。"防禦する物"は戦後50年の節目の平成7年8月15日に出された「村山談話」である。社会党出身の村山富市首相は、自民党との連立で総理大臣の椅子を入手した。たまたまその任期中に戦後50年を迎えたのである。「日本人にとって偶然が生んだ不幸」としか云い様がない。村山首相は「わが国は、遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました」の部分が将来に禍根を残したと云える。中韓両国は「日本政府が侵略と植民地政策を歴史認識として認めた」として以後事あるごとにこの村山談話を振り回して、悔日反日の根幹に据えたのは皆さん御存知の通りである。中韓両国も「安倍談話」に注目し、あの手この手で牽制し始めている。

 村山談話が公表される前、内容について韓国側と打合せを行っている事実も後に判明している。戦後60年の「小泉談話」もこの村山談話をほぼ踏襲し中韓への刺激を避けた。で、その結果彼の国々と親交が増したか。答えはノーであった事は、現今の中韓を見れば一目瞭然である。「侵略」「慰安婦」を直視せよと両国は謂う。直視すればする程日本の歴史認識の正しさが証明されていく。
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