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* コラム [毒含流行論]
2017年231号掲載
大西市長 公私混同
市長の器には遠い

 大西一史市長の特異性と云うか、個性かは判断為(し)兼(か)ねるが、彼の発想に同意出来ない事が多い。イエモンでドラムを叩いたって非難される事はないと思うが、何故か隠した。史跡二の丸でのライブは有識者さえ批判の声を挙げているのに、今後も行事が目白押しの様だ。彼のライブ好きは以下を説明すれば充分だろう。某民放局員からの情報だから信じて良いと思うので書く。

 今年4月16日は本震から1周年の節目の日である。この日、大西市長が考えた事は「1周年の復興祭としてライブを開きたい」として、県内テレビ各局に「取材」を要請したという。各局は「うちでは他の企画を計画しているので『取材』は出来ない」と断ったという。ライブと復興がどう繋がるのか疑問である。次は先の地震で大きな被害を受けた新町地区の城下町保存会(名称は不正確か)が、復元支援を熊本市に要請した際、大西市長は「あそこは市長選の際私を応援してくれんだったもんね」と一旦は断ったという。困った関係者が自民党市議団津田団長を介して陳情書を提出、後に7千万円の予算がつけられた(某市議談)。「MICE」に拘る大西市長だが、自民党市議団の一部がこれと完全に癒着している1例を述べる。

 昨年11月22日自民党市議団は特別委員会を開催し、MICEについての予算凍結を決定した。この結果をその夜「大西市長に報告する」として江藤正行、津田征士郎、斉藤聰の3市議が大西市長に会ったという。そこでどんな話が行われたかは、知る由もないが、3市議は翌日各議員に「MICE凍結はしない事になった」と報告した。この結果に一部の市議は不満を持ったものの「なあなあ体質の市議団」の中で反対の意志を表明する事はなかった。本紙1面に記した市庁舎10階に於ける火災についても、その結論と、出火した課への処分に疑問を呈する声が多い。「課長1人に『戒告?』だけで済ましたのはおかしい」「何故トップの市長が責任をとらないのか」等々である。出火原因についても消防署の公表を鵜呑みにした談話も疑問視されている。公共物を損焼したのである。市民に対して謝って当然と思うが、大西市長の言葉に誠意はない。
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