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* コラム [毒含流行論]
2014年10月号掲載
産経元ソウル支局長起訴
朴槿恵の無法を許すな

 韓国の朴槿恵の反日憎悪が止まらない。
 従軍慰安婦問題で高飛車に「誠意を見せろ」と宣っていたが、その元となっていた吉田清治証言や著書が虚偽と断定された。この吉田清治を全面支援したのが反権力を標榜する朝日新聞であった。朝日は福島原発の吉田調書のスクープを切っ掛けに慰安婦虚報問題まで暴かれ謝罪した。当然韓国メディアも報道したであろうし、日本の報道も判っていて当然である。日本攻撃の材料を失った朴はとんでもない挙に出た。

 沈没する船から逸早く逃げ出した船長でも有名になった韓国セウォル号沈没事故の際朴大統領が7時間も所在確認されなかったのが、韓国国会で追及された。これを報じたのが韓国の大手紙「朝鮮日報」である。その記事を引用する形で産経新聞ソウル支局長の加藤達也氏が8月3日付MSN産経ニュースのサイトに掲載した。要はセウォル号沈没の大惨事の直後から朴大統領の所在について大統領秘書室長が答えられなかったのである。当然韓国内で大問題となり朝鮮日報も報道した。内容は「世間では『大統領はあの日、ある場所で秘線(秘密に接触する人物)と一緒に居た』というウワサが流れた」会っていた相手は妻と離婚しているチョン・ユンフェ氏ではないかと見られる等の朝鮮日報の記事に加藤支局長が補足して朴大統領の「オトコ関係」をウワサとしてコラムを書いただけである(文春10月23日号)。

 当の朝鮮日報には何のお咎めもなしで加藤支局長に対し8月7日に出国禁止措置をとり、8月16日ソウル地検に呼び出した。その後出国禁止を延長した上で10月8日ソウル地検は加藤前支局長を名誉毀損で在宅起訴した。今年中には何らかの処分が下されると思うが、地検の起訴は明らかに朴大統領の意を受けたものであろう。韓国政府にしても辛辣に自国を批判する産経新聞憎しの表れと思うが、これに対する日本政府は只手を拱いて見ているだけである(水面下で動いているかは不明だが)。在駐韓国メディアの1社なり記者なりを引っ張ればいいのである。同じ目線に立つと同例になるとよく云われるが、それは相手次第である。韓国、中国に対しては同じ目線で対応するのが最善である。
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