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* コラム [毒含流行論]
2010年3月号掲載
立役者小沢幹事長  今度は民主党を潰す?

 民主鳩山内閣の混迷の度が深まってきた。

  新年度予算編成という一つの山は越えたが亀井郵政の大横槍、民主党の迷走を象徴する沖縄の米軍基地移設問題。鳩山首相の指導力不足が随所で表われだした。今夏の参院選の二人区に民主党公認で二名擁立を曲げない小沢幹事長に唯々諾々と従う鳩山首相。自身の金銭問題と小沢幹事長の政治資金疑惑について、国会での説明責任は果さないままだ。このままでは参院選で過半数獲得は絶対無理、と民主党内部からの声も`藉す耳持たずaでゴリ押しの小沢幹事長。

  小沢退陣コールが吹き荒れる中、公然と批判した生方幸夫副幹事長を小沢側近の高嶋良充筆頭副幹事長が引導を渡した。この時生方は高嶋に対し「後で云った云わないになるといけないから」と断って、二人の遣り取りを録音した。高嶋としては生方が「まさかその録音を公開する」とは思っていなかったらしいが、生方はさっさとマスメディアに公開してしまった。で国民の大顰蹙を買う破目に陥った。慌てた民主党は、出所不明の生方誹謗の怪文書を手に、解任の正当性を訴えたが後の祭。世論に負けた型で小沢幹事長直々に生方と会い「もう一度一緒にやろう」と声を掛け、生方も小沢の意向を受入れた。

  この一連の解任劇、小沢周辺は「小沢氏の意向ではなく周辺が小沢幹事長の気持を忖度したもの」と弁解するが、高嶋一存で副幹事長人事を動かせないのは火を見るより明らかではないか。気に入らない者を自分から遠去ける、独裁者が皆やって来た事だ。「聞く耳持たず」になった時から崩壊は始っているのである。その事に気付かない小沢幹事長の政治生命は余り長くはないだろう。故に次期参院選で民主単独議席を得ようと地元関係者の意向(情勢判断)を無視してまで二人擁立を強行しているのではないか。謂わば次期参院選に己れの政治生命を懸けていると筆者は判断している。

  対する自民党の谷垣総裁は、と云えば身内から「能力なし」と突きつけられたにも拘わらず「執行部の人事刷新は考えていない」と嘯いた。これで与謝野、園田両氏を中心として新党が生れるのは間違いあるまい。夏までに自民党は空中分解する?
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