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コラム [毒含流行論]
 

11・12月号掲載 : 年金記録問題 社保庁だけの責任か


年金記録問題で日本中が大揺れしている。

安倍内閣は年金問題で参院選を大敗。海自の給油問題も絡んで安倍内閣は崩壊した。その後に誕生した福田内閣だが、年金問題を軽視した閣僚発言が続き、内閣支持率が急落している。

参院選前自民党は宙に浮いた5千万件の年金記録を「一年間で解決し統合出来る」と大見えを切った。元々未記載問題を起こしたのは社保庁の職員どもである。同じ顔ぶれが同じ仕事をやる訳で、多少世間の目を気にしつつ、これまでより幾分仕事が進むかも知れないが多寡がしれている。日本人を貶す気はないが、莫迦な国民は多い。

自民党は「全力を挙げて統合作業を行い、出来るだけ早く国民を安心して頂く」と云えなかったのか。期間を切るから「公約破り」と左翼メディアを始め、民主党に付け込まれるのである。

所で、年金記録問題は行政に全責任があるのだろうか。筆者は自分の経験を通して責任の大方は受給資格者本人にあると断言する。ここに一枚の「厚生年金保険被保険者証」と書かれたカードがある。そのカードには「被保険者台帳の記号番号、被保険者の生年月日、初めて資格取得した年月日」記入箇所があり、カードの持主の生年月日、初資格所得月日、記号が記入され一番下に被保険者の氏名、都道府県名が印刷されている。

裏面に「注意事項」として1、この被保険者証に記載されている記号番号はあなたの一生を通じて変わらないものでありますから、あなたが被保険者の資格を喪失しても、この被保険者証を大切に保管して下さい。2は保険給付の際必ず請求書に添える。3、事業所等を変えた時は新事業主に提出すること。4、被保険者証を失ったり破いたり又よごしたときは都道府県庁又は社会保険出張所に申請し再交付を受けて下さい。厚生省。とはっきり書いてある。

この証の発行は昭和36年9月である。以後証の持主である私は6、7ヵ所転職したが、この証を失う事はなく、少ないながら年金を受給している。幾度も職場を変え、転居を繰返した筆者だが、自己責任として証は大切に保管した。

年金記録がないと騒ぎまくっている連中は自己責任をきちんと全うして云っているのであろうか。
 
 
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