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11月号掲載 : 原点見失った藤崎宮秋季例大祭
小紙が藤崎八旛宮の隋兵行列について批判を行ったのは今回が初めてではない。小紙平成十四年五月号では、主に奉納飾馬の出場資格審査の不明朗さについて述べた。
元電々公社(現NTT)を不祥事から追われたOが全てを仕切り、不当な収益を上げている疑惑も追求した。
その際、藤崎宮岩下宮司については殆ど触れる事はなかった。
神明に奉仕する宮司を批判する事は、筆者が所属する団体の好まない所であるからである。
しかし、当時から横暴に権力を振り回すO氏に対し、何らの注意を与えなかったばかりか、以後今日に至るまで飾り馬奉納は「Oに丸投げ」の状態が続いているのを看過出来ず、再度飾馬奉納システムの改革を求める意味で辛口進言を行う。
元宮司の岩下忠孝氏とは筆者も親交があり、折に触れて岩下氏の信仰心の深さに心服していた。その岩下氏の後を襲った現宮司は、永年教職に就いていた所為か、神職の務めを”職業的”と見ている感が強い。
丁度宮司が交替した前後に電々公社を余儀なく退社したOが”食う為”に飾馬奉納行事に積極的に介入する様になったと云われる。
飾馬審査委員会(奉納団体の参加許可や、懲罰等を決定する)は有職者が委員長に就き、藤崎宮側からも必ず禰宜の参加があった。しかし、Oが実権を握り、現宮司が関与しなくなってからは、宮側から職員の参加はない。
批判した前号で金儲けに走るOや藤崎宮について、小紙は「敬老の日移動 奉納団体激減か」の見出しで、これまで九月十五日の敬老の日が、平成十五年から九月の第三月曜に変る。
十五日が平日の場合は参加団体が減ると思ったのである。
しかし、藤崎宮とOの事だ、例大祭の日を変更の可能性もあるとして「尤も、そこは利益最優先を考える現代的思考を持つ岩下宮司以下O等だ『休日に例大祭最終日を合わせる』案が検討されている模様だ」で締め括ったが、結果は全くその通りとなった。
同日に行われていた岸和田の「だんじり祭り」は九月十五日に行われてたが、今年から日曜日に移行した。
奉納行事は神事にとって従である。本は神事にあり、軽々に伝統を捨て賑わいだけを求めるような行為は神社にあるまじき行為と云われても仕方がなかろう。
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