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熊本市東区八反田1丁目14-8

発行者:福島 宏

電話:096-234-8890
FAX:096-234-9883


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本年度採用職員に熊本市教育委員会幹部の娘
裏技を使ったとの噂も

 幸山市政が3期目に入って話題は専ら政令市移行一色の感だが、政令市昇格の基となる"員数合せ"で市と周辺町の合併強行の歪みが表面化し始めている。加えて幸山氏の"好き嫌い人事"で市職員の志気の低下が加速してきた。公正・公明、箱物市政の打破と「議員の口利き断絶」を謳って初当選を果した。が、それが今ではどうだ、最近の民主党並みにマニフェストが崩れ去ってしまった。箱物政治の阻止も謳ったが、PFIという隠れ蓑の下で完全復活している。人事についても「公明公正な手続きで正直者がバカを見ない採用を行う」と云っていた筈だが、任期2期目から不明朗な採用が見え出した。

 一例として挙げれば、某局長の子息の採用である。関係者からの「確かな情報」を得て某局長に当った。答えは「私の息子は2回目でやっと通ったんですよ。1回目は一次に通って二次で落ちました。その後息子は頑張ったんでしょう。私が口利きなど滅相もありません」と弁解した。が、この弁解はおかしい。一次で落ち、1年間勉強して次で受かったなら分る。二次は集団トークや面接が主だ。二次で人柄を見る訳で、ここで落された意味は大きい。で、今回の教委幹部の娘の合格である。この合格に現在二つの説が流れている事をお断りしておく。その一は以下の通りである。

 教委幹部の妹婿であるN氏が人事委員会事務局長で、試験内容など知り得る立場にあった。N氏は主に総務畑を歩いたエリート?で、平成22年4月に同局長に就任している。同年の事務局次長はI氏で、教委幹部がかつて教育委員会教育企画課長時代の課長補佐であった (今春の異動で教育総務部首席教育審議員兼総務企画課長に昇任)。両人とも教委幹部と大変親しく交流しており、周辺からは「何らかの手心を加えたのではないか」との声が挙っている。但し教委幹部と娘の名誉の為に云っておくが、当人は第一高校から九州大学の理系を卒業しており、それなりの学力は有していた。だが例年上級職には九大、明治、早稲田、慶応等有名大出身者が出願するが、落ちる方が多い。「九大だから」で易々合格するものではない。当人の学業が優秀であれば、専攻学科系企業に就職した方が活躍出来る筈である。当人について関係者は「余り仕事が捌けるタイプではなく、優秀な職員とは云い難い」と学歴と実務の落差を語る。

 教委幹部の娘故に実力だけでパスしていても「親の力で採用か」の批判が出るのは致し方ないのか。


教委幹部も二段飛び昇格
幸山市長の失格人事

 熊本市教育委員会幹部の娘の採用であと一つの説が「幸山市長直々の指示」である。と云っても、幸山市長が人事担当者に「誰々、又は受験番号○○番を合格とせよ」など命じる筈もなく、巷間云われている様に「ロボット副市長」の西嶋氏がワンクッション入っているのは当然の理であろう。幸山市長が市政を握った以降幹部人事に偏向があると小紙は何度も報道した。その典型が平成20年4月付で熊本市上下水道局事業管理者に二段飛びで就いた加来英雄氏が居る。

  この加来事業者が、現在メディアを賑わせている上下水道料金システム管理会社と市のトラブルの元凶であるが、これは別の機会に詳報する。さて、教委幹部だが、別項でも書いた様に平成15年度に教育委員会教育総務企画課長を務めた経験がある。しかし、市教委関係者は「局長級であったとは云え、二段飛び昇格で就任したのは教委ではこの幹部が初めてではないか。当人も笠に着る感じだ」と語る。数年前にも教委のベテラン職員を全く畑違いの部門に配転させており、幸山市長の力量が疑問視されている。所でこの教委幹部は「もう一人も市役所を受験する」と云っているらしい。実力の世界と云ってもこれでは疑惑が増大しますよ。


職員採用 実務経験者年齢引上げの理由
支持者の要求飲んだの声も

 熊本市は即戦力を期待するとして「実務経験者採用」を実施する。事務職30人程度、技術職15人程度で、第一次テストを10月16日に行う。年齢制限も29歳から39歳に広げられた。実務経験3年以上だから高卒であれば21歳から39歳迄が有資格となる。

 この採用枠について2、3情報が寄せられた。集約すると「幸山市長の強力な支持者 (情報では職業も書いてあった) の子息や近親者が、この年齢枠にあり年齢幅を広げて募集せざるを得なくなった」というものだ。これに対して幸山市長周辺の市幹部に聴くと「現下の不況で大手企業から出された人材を確保し、役所に新しい風を吹き込む意義を持つものだ」と答えた。

 前者については田尻、三角両市長時代に行われた手法で、それが復活したと思えば納得がいく。後者も人材確保の手段として妥当性がある。共に裏付けが難しいので、現在行われていると思われる市人事委員会の定期採用時のシステムについて述べる。

 〆切日に集められた履歴書には番号が付され、以後応募者は受験番号で識別される。テスト用紙は東京の専門業者から送られた物をテスト場で配布。テスト終了後は解答用紙が集められ、その日の内に郵便局から東京の業者に送られる。マークシート式の為採点は早く、1番〜末番の順位がつけられ解答用紙と共に送り返されてくる。それが市長室?に運び込まれて人事委員会の職務は終る。この間人事委員会関係者と雖も試験用紙を見る事は出来ないと云われる。

 市長、副市長ら数名が梱包を解き、成績順に二次試験該当者を選ぶ。採用予定の倍位らしい。従って情実が入るとしたら二次試験であるが、試験官の合意がどうなされるのかは不明。
 以上模範解答の採用システムを書いた。採用疑惑の情報を寄せられた方納得出来ましたか。別にウルトラ採用ありも聴いたが今少し確証をとって書く。




  小紙は前号で城彩苑について市が目的とした「市街地への回遊性」がほぼ絶望的と報道した。これは街の声、熊本経済界の声を代弁したものだ。嘘だと思う人は、繁華街の商店主や、真っ当な市議、企業経営者等に聴くとよい。90%以上の人が小紙と同じ見方をしているのが分る筈だ。

 城彩苑で中心街が活性化するなど殆どの人が思ってもいないし、期待もしていない。本来城彩苑の使命は熊本城来城者 (観光客) を城彩苑に取込み、城彩苑の来苑者を熊本城入場に繋ぐ相乗効果、プラス中心街への誘導ではなかったか。

 小紙はこの計画が公表された直後から建設反対の声を挙げた。筆者は経済の専門家でもなければ行政学者でもない一市井人である。従ってこれらを批判する根拠となるのは自己の過去の見分が主である。その浅い知識から見ても城彩苑の建設には疑問符がついた。

 熊本市は新幹線全線開通に伴う「熊本駅周辺地域整備基本計画」に関連して熊本合同庁舎が熊本城から駅前の新施設に移転する所から同庁舎の「跡地利用」案として発想が生れたものだ。平成19年度に「熊本城復元整備計画」を立案「熊本城の玄関口に相応しい施設」として、これまでの熊本城になかった飲食店や、県特産品の物販店の集合体 (サービスゾーン) を策定した。これに加えて「有識者」なるボンクラが「熊本の歴史文化体験施設など多目的交流施設」を作る事を提案し、ボンクラ市長幸山が丸呑みしてしまった。市が直接作ればいいものを「民間の経営ノウハウを生かす」なんちゃってPFI方式を採り入れ、凸版グループしか入れない様な条件作りをした上で「公明正大な選定」として同グループが施設の建設、管理を受注した。その裏で動いたのが、かつての岩田屋伊勢丹百貨店の再建で「くまもと阪神」社長に就任した丸本文紀氏だ。同氏については後述するが、幸山政史市長とは済々黌高校野球部の先輩後輩の仲とかで、幸山氏が県議時代から応援していたと云われる。

 幸山氏が市長に当選後は急接近、幸山ブレーンの1人と云われる程、幸山に取入った。特に桜の馬場地区再開発と、花畑地区再開発については雇用促進事業会の島田俊郎氏、鶴屋百貨店久我彰登氏、ホテルキャッスル斎藤隆士氏らが中心メンバーとして事業策定を図ったとされる。

 城彩苑が小紙が読み通り先細るのか、発展していくのか3年後には結論付けられると思うが、現時点で費用対効果は多大なマイナスと見ている。


城彩苑運営会社 熊本城桜の馬場リテール株式会社
問われる丸本文紀社長の手腕

 城彩苑は管理運営会社が3社で行っている。同施設を建設し、歴史文化体験施設「湧々座」を運営している熊本城観光交流サービス(株) (社長は九州凸版常務が就く様だ) と、(株)まちづくり熊本 (丸本文紀社長)、熊本城桜の馬場リテール(株) (丸本文紀社長) の3社である。

 熊本城観光交流サービス(株)はPFI部分を担当した凸版印刷を始め、地元の建設会社など7社が出資した特定目的会社で、この際省く。問題は残りの2社である。

 「熊本城桜の馬場リテール(株)」(以降リテールと称す) は平成21年8月に設立、目的闊食業・物販業に係る事業全般の業務。髟s動産の売買、保有、賃貸借、斡旋及び仲介並びに管理、維持、補修、警備及び清掃。鼕ッ公庁及び一般からの委託事業全般の受託。以下8項目まであるが、重要なのは前記3項目である。資本金は当初4050万円で現在1億5090万円まで増資されている。取締役は3人で代表取締役丸本文紀氏 (シアーズホーム社長)、取締役久我彰登氏 (鶴屋百貨店社長)、取締役本坊俊一郎氏 (南九州コカコーラ取締役)。「(株)まちづくり熊本」は平成18年12月。目的闢s市基盤整備事業、都市再開発、観光開発及び産業振興事業に関する各種調査、研究、企画立案並びに運営及びコンサルタント業務。髀、業地域の市場調査診断に関する業務。齒、店街、商店の販売促進のための共同事業、産業振興の為の企画、運営、指導、情報提供。経営診断並びに経営コンサルタント。地方公共団体、法人、その他企業の依頼により対価を得て行う経済政策、経済開発計画の調査研究、立案及び指導。以下18項目まであるが省略。資本金1200万円で、代表取締役は丸本文紀氏、取締役は久我彰登氏が入っている他、雇用促進事業会の島田俊郎氏、熊本市の局長クラスなどが就任している。出資は地元企業、商工会議所、熊本市などだが、仕切っているのは丸本社長。即ち丸本社長は管理する会社と管理される会社の社長を務めている事になる。商取引上疑惑が生じるが、両社の取締役会の承認があれば商法上問題はない (弁護士) という。

 そこで問題となってくるのは丸本氏の社長としての力量である。丸本氏の経歴をざっと追うと、熊本県立済々黌高校から中央大学経済学部に進み同大卒業後三善?参議院議員秘書を務めた。その後ニコニコ堂に入社、同社社長の林康治氏の長女麗玉氏と結婚、林社長の信任で仕入部門を担当。所が衣類など中国との取引きで過剰在庫を抱えた上、金銭面でも不明朗な問題が発生、同社を退職 (辞めさせられたの説もある)。その前後に熊日と共同出資でポケベル販売会社KNSを設立するも程なく倒産。平成元年1月、不動産会社翼Vアーズコーポレーションを設立した。平成2年7月株式会社に組織変更すると共に住宅建設に事業を拡大した。平成5年5月現商号に変更すると共にTVCM、新聞広告を多用して知名度を高め戸建着工高を急激に伸ばした。平成12年にはトステムのブライトホーム (現フィアスホーム) のFC契約、(株)ジャストホームを設立、低価格住宅にも進出。平成14年に本社を現在地の馬渡2丁目に新築移転。同15年(株)県民百貨店代表取締役社長に就任、熊本経済界を驚かせるとともに話題の人となった。と、ここまでは順風満帆の様に見えた。


私利私欲に走った?
くまもと阪神お払い箱

 くまもと阪神 ((株)県民百貨店) 設立時の争奪戦は、あの西川通子女史も参加して賑やかだったが、経済人の大方が反西川で纏り、丸本氏の手腕を期待して社長に推した経緯がある。熊本二番店であれ、百貨店の社長ともなれば知名士の一員である。丸本氏は有頂天になり、自社のインテリア部門を同店に入れるとともに、内装工事の殆どを任せた。仕入先も、営業担当社員の意向を無視、自分の気に入った商社を優先した。勿論仕入先からの接待は大喜び (?) で応じた。

 当時の丸本氏は、先ず自社のシアーズホームに出勤して社員等にその日の業務を指示して百貨店に出るのが日常の行動であった。「百貨店の運営については全くの素人と一緒」と云われる程方向性がなく、思いつき発想で事を進めるなど、次第に幹部社員の不評を買う事になる。(株)まちづくりの話が出た時も「すぐ飛びついた」と新し物好き。「阪神の社長であったればこそまちづくりも中心的存在となれた」とは、当時の幹部の話。他の幹部も「愛想がよくて話し上手な為最初は騙されるが、少し付合うと彼の虚言癖が分ってくる。平気で嘘をつく人だ」と手厳しい。

 経営方針も一貫性がなく、くまもと阪神の将来を案じた幹部社員らが助けを求めた先は肥後銀行であった。同行は出資者でもあり、メインバンクでもあった為、当時の甲斐副頭取に幹部らは組合員とともに直訴したと云われる。その結果丸本氏は相談役 (名目上) に退き、生え抜きの松本烝治氏が社長に就任した。この経緯を見ると、丸本氏が城彩苑の運営管理一切を取り仕切る社長で大丈夫かと甚だ疑問になってくる。




 前号本欄で県内土木事業を牛耳る3人男を書いた。今号では一例を挙げつつ、熊本県の土木業界の裏の顔を暴く。

 見出しのトンネル工事は、10月初旬入札が予定されているが、業界では「味岡建設を頭にしたJVが取る」と断定している。

 当初県の意向としては「JV4社、内1社は未経験業者を入れる」であった。この意向を受けて、土木業者 (トンネル工事実績あり) らは「八代地域に経験業者が居ないので1社は八代市から」と一旦は決めたらしい。が、一部業者が「実績を作らせると今後競争が増える事になる」として反対し、結局未経験業者を排除した。県としては地場業者の育成の試みもあったと思うが、業界の論理の前にこの案は潰されてしまった。

 このJVの頭となる業者は丸昭建設であったが、味岡建設側の事情を容れ、丸昭は今後発注が予定されている天草地域振興局管内のトンネル工事2本の内1本 (高額の方) を取る事で引下ったと云われる。これらの段取りは、前川収自民県連幹事長が県土木部との調整役で、橋口建設業協会々長、丸昭同副会長が役職柄算段したと云われる。

 このJVの頭は味岡建設と決っている様だが、残り3社は表面に出ていない。しかし、市内の有力業者は「あの顔振れなら菊池から○建設、天草から先頃合併して出来たIやFなどが下に付くだろう」と話す。この工事は10数億円で、従来は県外業者も入ってくる余地があったが、昨今の業界不況から地場優先を重視して県内業者4社JVとなったと云われる。

 入札参加もあと1社 (4社JV) ではないか、と見られているが、これは競争入札の型作りの為の当て馬でしかないと見る。この実態を見ると、土木建築業界の足の引っ張り合いの凄さと賤しさを感じるのは筆者だけではあるまい。この談合で、前川幹事長の実兄が経営している「八方建設」の名前が出て来ないが、八方建設は菊池、玉名を縄張りとしており、県振興局管内別に棲み分けが出来上っている。かつて犬猿の仲であった八方建設対緒方建設、丸昭対味岡、大乗対技研日本が互に協力関係を持つようになったのも公共工事減が作用している。特に大乗建設と技研日本の合併には驚かされたが、合併特例を狙ったと思われるこの合併は狸と狐、早くも不協和音が聴えてきている。この合併がうまくいくとは業界の誰もが思ってなく、「喧嘩別れは時間の問題」と高みの見物を極め込んでいる。何れ書く事になるが、五木の照山狸の狡猾さは他に類を見ない。


土建業界再編進むか
県は合併特例のエサ

 県土木部が目下推進しているのが前述した通り「業界再編成」である。
 ランク別BC級は消し、A1とA2を残し、将来的にはA1を残す考えと云われる。加えて体質強化の名の下に合併を推し進める。仮にA1 (エーワンと読む) とA2が合併したとする。合併特例として向う3年間、県の総合評価を15%アップ―入札に参加し易くする。3年後2年間は10%アップで、5年が経つと特例は廃止される。又、A1とA2が合併するとA1が参加出来ないA2の入札にも参加が可能となる。

 先頃合併した技研日本 (堀川泰注) と大乗建設 (照山幸子) はともに球磨地域振興局内に在り、川辺川ダムを巡って猛烈な競争を展開していた仲である。その2社が合併という離れ技を演じたのは合併特例に浴したい一心からであった。従って同床異夢、早くも人員整理を巡って争いとなっているらしい。共に代表取締役は弟と妻が就いているが、技研日本は元相良村村会議長を務めた堀川金泰、大乗建設も五木村村議長を務め、村長選にも出た照山哲栄。ともに川辺川ダム建設で稼いだが、ダムの中断で仕事が激減して合併話となった。所が合併すると双方に余剰人員が生じるが、県は「合併による人員整理は認められない」と条件を付けているので表面立って人員整理が出来ない。その他利益配分についても「最初の話と違う」として対立しているとは地元の業者の話。



 筆者の手許に「熊本合同庁舎跡地利用計画」(案)がある。熊本市企画課が作成、主として熊本城入城者の推移と、来場者の駐車場の確保と、熊本城復元整備計画に伴う各エリアの概要計画(案)である。

 この中で入城者については平成15〜16年度は70万人台。19年度122万人、20年度は約222万人と急増した。これは築城400年と本丸御殿落成効果という事が分る。その後180万人台に落ちたが、幸山市長は「平成30年まで毎年200万人の入城者を確保する」と断言、桜の馬場再開発との相乗効果に期待した。

 又、同年5月24日に開かれた「中心市街地の活性化に関する特別委員会」では、桜の馬場と頬当門までの高低差が10米ある事から、市の案として「エレベーターの設置」が示されたが委員の中から反対の声が挙り、結果的に予算がつかなかった。又、二の丸駐車場についても先の企画課では「二の丸駐車場を廃し、合同庁舎跡地に集約し、二の丸駐車場跡は緑地にする」案が提示されている。これに対し、京町地区を始め、一部有識者から廃止反対の声が挙り、見直しについての要望書が出された。その結果、二の丸駐車場は老人や身体障害者の為に残す事になったが、当初計画していた合同庁舎B棟の予算は凍結された。本年度にやっと解除になったが、まだ先行きは安心出来ない。結果的に当初案にあった「シャトルバス」が年間3千万円の予算で民間委託となり、城彩苑開苑と共に運行されるようになった。

 5分毎の運行の為、城彩苑を出たバスをスムーズに行幸坂に入れる為、ここの三叉路には警備員が立ち、一般通行車輌を止めてバスを通す為、時として渋滞を招く事もあると不満の声も出ている。

 シャトルバスの乗客も午前10時〜午後2時頃までは10〜20人程度乗っている事もあるが、それも土日祝日のこと。それ以外は「1人〜3人乗っていればいい方」と市民からの声が寄せられている。写真にあるように大型ボロバスより、20人程度が乗れる小型バスの方が効率がよいと思うが、せこいHISが経営権を持つ産交では出来ない相談だろう。

 同じく「城めぐりん」バスも存在自体が具の骨頂、写真は午後4時30分頃だったと思うが、乗客はペア3組程であった。広窓3枚目の案内看板はバス内に乗客が居ない為、バスの向うの案内看板が透けて写っているものだ。


桜の小路・町並のアンバランス
暑い熊本の夏に配慮なく

 右の写真は城彩苑内、桜の小路と名付けられている通路である。左側の建家を見てほしい。軒が深く、夏の日射しを遮るとともに雨天の日も傘なしで歩ける。物販店だからこんな設計にしたのか。右側は食事処の店が並んでいる。軒は殆どなく、夏場の太陽を容赦なく浴び、雨の日は店選びも傘の中から、となる。何故物販店側と同じ様に軒を深くしなかったのであろうか。そして、各店のPRの幟の見苦しさ。赤あり、青ありで懸命に自店のPRをしている様子は「一人でも多くの客を」の必死さを感じる。顧客を持ち、来客の多い有名店は殆ど小さな看板が下がっているだけではないか。

 小紙前号を読んだ読者10数人から主として飲食店について意見が寄せられた。「有名ホテルの経営と聞いていたので行った。夏だったので冷麺など2品を2人で食べたが最低の味だった」。同じ店で別の読者「友人が県外から来たので自分も見物旁々城彩苑に行き、その店に友人を案内、友人が太平燕を食べたいというので注文したが、出て来た物は、普段食べつけている物 (紅蘭亭) とは別物と云える代物。あなたこれが熊本の太平燕と思わないでねと何度も謝りました」。和食店に行ったという読者「料理の量が上品 (少い) すぎる上、味がいまいち、その割には料金が高いと感じた」等々である。

 これからは裏話。城彩苑の入店希望者を「まちづくり熊本」が募集したがいい店が集まらない。で、「数店は半ば強引に義理で入れられた」と聴く。開苑に係る市議会特別委員会委員長の牛嶋弘議員の身内が入居したのも「地位利用ではないか」の声も寄せられる。儲けたのは内装を一手に引受けた丸本氏だけとの声も。


熊本県警大幹部殿

「夫婦仲の良いのは分かるが、私費を遣わず月いち高級温泉宿通いは如何なものか」の声が寄せられています。
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