熊本県民新聞 WEB版
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■ 発 行 所 ■
〒861-8034
熊本市東区八反田1丁目14-8

発行者:福島 宏

電話:096-234-8890
FAX:096-234-9883


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光進建設本社で・お宝・貰った
佐藤義興阿蘇市長裏の顔
取引先と親密交流は全くないと雑誌で発言
 
  佐藤義興阿蘇市長が、阿蘇市と取引きがある企業を訪れていた決定的な事実を小紙が掴んだ。訪問先は熊本市御領二丁目在の光進建設(株)本社、九月二日の阿蘇統合中学校新築工事を約十四億円で落札した四社JVの頭の企業である。光進建設が阿蘇統合中学校(仮称)の本体(校舎)を受注するとの噂?を小紙が掴んだのは昨年十一月のこと。同年十月一日の中学校設計委託業務の入札で(株)桜樹会・古川設計事務所が落札したが、同社も光進同様`政治銘柄aとして強い営業力と技術力を持つ設計会社である。桜樹会が落札後、暫くして建設業界の一部で「本体は光進に決り」との噂を耳にした。

  その後、某ルートから「佐藤市長が熊本市内で有力企業のトップと飲食をした」とか、「光進とは特に親しく会社まで出掛ける事もあるらしい」との情報を得た。そこで的を絞ったのが光進建設である。料理屋などの出入りは何とでも云い訳が出来る。しかし、「阿蘇市が大型工事を発注予定している企業」であれば癒着を否定する事は出来ないと判断して某月某日から光進建設を張込んだのである。色々な人達の出入りがあったが、目標は只一人、佐藤市長である。張込む事ン十日、五月二十七日夜やっと佐藤市長の来訪を確認した。

  この夜光進建設(株)の敷地内に入った軽自動車(四駆)をわが社員はぼーとして見ていた。社員が戻って来たと思ったのである。所が運転席から下りて来た人物を見て驚いた。佐藤市長その人であったからだ。佐藤市長は白いワイシャツに紺系のズボン姿で、同社ビルの裏手の階段を上って二階の事務室に通用口から入った。三十分程した頃女性が出て行く。約一時間後、佐藤市長と男性一人が出て来て男性が車庫の電動シャッターを上げると、佐藤氏が運転する軽四駆がバックで車庫に入った。ハッチドアを開け、佐藤市長と男性で大きな荷物を抱え三、四回運び込んだが、敷地外からは品物が何かは判別出来なかった。井上会長が営む光進堂の骨董品か、それとも建設廃材だったのだろうか。間もなく佐藤市長は発進、東バイパスを阿蘇方面に向った。


阿蘇統合中新築工事入札
校舎新築10億で光進JV落札
佐藤市長が主導と某関係者断言

  去る九月三日付熊日紙は三賀山記者の署名入りで以下の見出しで統合する中学校の新築工事入札を報道した。「事前情報の企業4件すべて落札」「阿蘇市発注工事」内容を要約すると「談合情報で延期していた中学校新築工事と市営池尻団地B棟(A棟疑惑は小紙既報済)など4件の入札が行われた」として落札企業名(JVの頭)と落札価格、落札率を記載。「匿名の談合情報を受け、市は8月24日に予定していた入札を延期。26、27日に入札に参加する49社から事情聴取『談合の事実は確認出来なかった』として全社から誓約書を取った上で入札を実施した」といつも通りに報道しただけ。突っ込みは全くない。これが現在の報道機関であり、剛腕市長と云われる佐藤氏にとっては痛くも痒くもなかろう。阿蘇市民は勿論、阿蘇市議会、県警を嘗めきっている佐藤市長の高笑いが聴える様だ。

  校舎の入札は五JVを指名、落札した光進と二番札の差二〇〇万。池尻団地Bは指名九JV、三ツ矢JV落札、二番との差八〇万。体育館指名五JV、増永JV落札、二番の差一八〇万。武道場九JV指名、蔵原JV落札、二番との差七〇万。落札率は全て97%以上だが、予定価格の85%で何とか粗利が出る業界で、皆さん異常な高値を入れたものだ。落札した企業体の中の殆どが、他地区の入札では80%台で入札しているのは何故か。余程阿蘇の水は甘いらしい。落札した企業体の頭は全て政治銘柄ばかりで、地元企業も佐藤べったりのグループが参加している。

  光進JVは予定価格に対する落札率は97.9%と高率だが、他の三JVも全て97%台に収っている。熊本市の業者は「現在の市場規模からしたら異常と云える高率落札だ、官製談合と断定出来る水準ですよ」と語る。

  小紙は五月二十七日に佐藤市長が光進建設に立寄り、男二人で運ばなければならない重量物を佐藤市長が運転する軽四駆に積込んだのを確認した後、直ぐには報道しなかった。前に報道した光ネットワーク施設は一社に決っていたが、小紙が前打ち報道をした為、急拠二社に分離発注となった経緯があった。即ち情報通りに光進建設が落札するのを待っていたのである。事は予想通りに進み、光進建設と佐藤市長の癒着が明確になった。佐藤市長の弁明が楽しみである。幸山市長に倣って「事実無根」で逃げるか「あれは井上会長に頼まれて不用品を捨てに行っただけだ」と真相を語るか。十二月議会が楽しみである。

  所で、阿蘇市役所や、阿蘇市民に佐藤像はどう受止められているのか。「完全なワンマンで独断専行」の声が一番多かった。市議会にしても一年生議員が多く、これは佐藤支持。古参市議は町議時代の殻から抜け出る事が出来ず視野は狭い。阿蘇市の大型事業は阿蘇中央病院の移転新築が控えている。数十億単位のこの事業、早くも業者が決っているとの噂も聴く。

光進建設駐車場内で自分の車をバックで車庫に入れて下車した佐藤市長殿
光進建設駐車場内で自分の車をバックで車庫に入れて下車した佐藤市長殿

後部ハッチから積み込まれた“宝物”?
後部ハッチから積み込まれた“宝物”?



  小紙六月号四面で報道した熊本市田迎三丁目地区のパチンコ店の駐車場問題は、その後も尾を引いて住民達の不安は収りそうにはない。下図に示す様にパチンコ店は建築許可を受ける際、駐車場とパチンコ店の間を流れる農業用水路に二カ所橋を架ける図面を提出して認可された。

  田迎地区住民が熊本市に対して作成した意見書には「建築確認申請図面では遊技場及び有料駐車場の間の水路二ヶ所に通路橋が施工されるようになっておりますが改良区等、水利権者の承諾もなしに建築確認申請許可となっておりますが、このような申請は許可無効として行政関係機関にて再度、指導されるべきものと考えるところです。今後、各方面に相談し、対処するとの意見で一致した次第です。田迎地区住民一同」と書かれている。

  この駐車場とパチンコ店を建設している光進建設(株)については本号一面に記した様に、仕事を取るには形なり振り構わずの姿勢が窺われる会社である。今回の一連の騒動も最初の住民説明会の時、「遊技場の駐車場を建設したい」旨正直に話していたら今程反対者は出なかったかもしれない。「地元や、周辺の事業所向け有料駐車場を建設」と説明した後、「実は遊技場専用です」となれば誰もが騙されたと思うのは当然であろう。

  下図の通りパチンコ店(遊技場)は国道二六六号線(通称浜線バイパス)に面しているので、二カ所在る出入口だけの場合、熊本市側から来て同店に右折は可能だが後続車が渋滞。東バイパス方面から来た車(客)は入場はスムーズだが、出る際は右折不可である。パチンコ店裏口には一カ所出入口があるが、ここは道幅が狭く、隣接する大劇パチンコ店を出入りする車と合流する為、離合困難となる。これで大迷惑を被るのが近くの県営八王寺団地の住民達である。団地から浜線の出入りは信号機のある広い道であるが、岩下兄弟(株)が経営するパチンコ店が開業したら、この道路の車の通行量が増えるのは間違いあるまい。

  どうしても客を取込むには、地区住民が事故の増加を心配する南側に駐車場出入口を設ける必然性があるのである。パチンコ店側は「充分な警備員を置いて安全を期する」と説明しているが、万全かどうか。どうせ仲の良い某警備会社を遣うと思うが、ここの警備員は苛酷な労働条件の為、ミスや事故が絶えないと評判である。誘導体制が万全かどうかお手並拝見したい。


生コン廃液農業用水路に排出
光進建設のずさん現場管理

  上の写真はパチンコ店舗の基礎工事が始って間もない八月二十二日の夕刻に撮ったものである。用水路に白い廃液状の液体が流入しているのを発見した住民が用水路管理関係者に通報、関係者が証拠として撮影した写真である。同店舗の基礎工事だけではなく、河川に架ける橋脚工事などでもこのコンクリート液が河川に流入する可能性がある。他社では「工事関係者は細心の注意を払って工事を施行するのが常識」と語る。この写真を見る限り(他に数葉ある)施行現場で出るコンクリートの余剰水分を「近くの用水路に流す」のを前提として工事を行っているのが分る。この場面以外にも基礎型枠から流出したコンクリート液(ブレージング)が工事用通路を通って用水路に流入しているのが分る。住民や関係者が熊本市建築指導課に抗議した結果、市が施行者側を指導、廃液の流入は止った(上の写真の白い土嚢で防止策)。だが敷地内にはかなりの廃液が沁み込んでいる様であり、今後敷地内を舗装したとしても長期に渡り雨水と共に用水路に流れ込む可能性はゼロではあるまい。

  この一事を見ても、当初の説明会で住民を騙した企業体質が分ろうというものだ。光進建設については過去何度か書かせて頂いた。例えば小紙平成十二年一月号は、熊本県免許センター新築工事で大手ゼネコン大林組を頭にしたJVと、竹中工務店のJVが一五JV参加の入札競争から抜け出し最後迄争った。結果は本命と見られていた竹中、吉永、日動JV説を覆し大林、光進、サンエーJVが落札したが、この時天の声を出したのが故松岡利勝氏。松岡氏の秘書栗原氏と光進井上社長は昵懇の仲で、この入札後光進は地元建設業界から孤立したという。阿蘇市の統合中学校入札で営業力を発揮した光進建設だが、遣り方の汚さを、そのまま工事現場に持ち込む様では特Aランクが型なしではないか。田迎地区住民が案じている問題の一つに、このパチンコ店と駐車場の間を流れている用水路に沿って幅二米程の生活道路が走っているが、これまでは安全な通路として学童らも通行していた。が、今後は駐車場と店を結ぶ二つの架橋を横切る事になる。目下架橋は反対に遭って宙ぶらりんとの事。実現する為、水を半年流さない様裏取引きしたとの噂も流れている。

排水ホースを使ってブレージングを違法に用水路に捨てている
排水ホースを使ってブレージングを違法に用水路に捨てている



  九月七日中国の漁船と称する船がb日本の海上保安庁の巡視船にb突っ込んで、巡視船後部を損傷させた。海保側は中国船を石垣島に連行、船長以下を取調べ。八日午前二時過ぎ・其雄船長を公務執行妨害容疑で逮捕した。乗組員十四人は十三日漁船と共に解放した。十九日石垣簡裁が船長の拘置期限を十日間延長。二十四日那覇地検が処分保留として・政治判断で船長を釈放、船長は中国政府のチャーター機で中国に帰国。以上が日本の報道機関から得た「日本側から見た尖閣事件」の流れである。
  釈放後の記者会見で、菅総理以下、前原幹事長、仙谷官房長官らは口を揃えて「政治の介入はない」と嘘の答弁を行った。・政治家は嘘つきaの典型的な姿である。加えて、船長釈放時に那覇地検の次席検事が「わが国国民への影響や、今後の日中関係を考慮すると…」と権限外の異例発言を行った。一地方の地検が国際問題に発展している事件に独自の判断を下すなど、常識ある日本人であれば「あり得ない事」と発言を否定するであろう。

  ・船長逮捕の際も、政府は官邸に仙谷官房長官、福山副官房長官を始め、外務、海保、法務の幹部が集り菅首協議、ではなかった鳩首協議を延々数時間行っているではないか。その結果出した船長逮捕已む無しではなかったか。船長逮捕後に執った支那政府の態度は正に狂気の沙汰としか云い様のないものであった。既に各メディアが報道しているのでここでは触れないが、船長の釈放に政治判断が働いたのは火を見るより明らかである。

  メディアは「民主政権は中国政府にパイプを持つ人材が居ない」と報道しているが、これはおかしい。民主党には小沢一郎という中国通が居るではないか。小沢は自民党時代から親中派で、当時から続いている日中交流事業「長城計画」の推進者でもある。民主党が政権を取って間もない昨年十二月、民主党議員一四〇人余と、一般参加の民間人併せて六〇〇人の大訪中団を組織して訪中。胡錦涛国家主席と会談、議員連中は・流れ作業aで胡錦涛と握手をして喜んでいたではないか。小沢君一体どうした。「胡錦涛さん、その内に尖閣諸島を差し上げますから今回の一件はなかった事にしてご機嫌を直して下さいよ」と電話一本で済むのではなかったか。えっ、胡錦涛主席が電話に出なかった?その程度なんですよ彼の国の友好感覚は。


中国船は故意に衝突!
日本メディアのおかしな報道

  今回、日本の海上保安庁が執った「違法者は許さない」姿勢は賞賛に価する。船長逮捕、拘置期間十日間延長までの政府の対応も立派であった。筆者は拘置延長のニュースを聴いた時「これで起訴、罰金までいける」と、民主政権の当然と云えば当然の行為を喜んだ。が、やはり日本政府は駄目だった。期限の五日前、処分保留で船長を釈放してしまった。次々に繰り出す中国政府の不当な恫喝に屈伏したと断言していいだろう。「日本の法律に従って粛々と進める」と語った言葉は一体何処へ行ったのか。結果を出さず処分保留という曖昧な形で船長を釈放したのは拙速であり、不覚であった。一部では不法逮捕されている日本企業の社員四人の生命に不安があったと報じているが、如何に狡獪な中国と雖もそこまではやれない筈。日本の国威は一気に崩壊し、世界の笑い者になってしまった。

  中国漁船(晋漁5179)について、週刊文春はスパイ船と断じ、乗組員の一人が中国の諜報員とも報じている。この晋漁は、巡視船の停船命令を無視して逃走、巡視船「よなくに」に接触したりした後「みずき」右後部に故意に突っ込んだのである。領海侵犯、立入検査忌避による漁業法違反、公務執行妨害の罪名で起訴も可能であった。領海侵犯であれば乗員全員の逮捕となる為、政府は敢えて公妨のみで逮捕した様だが、中国側の出方を見過った。民主政権の未熟さが露見したのである。

  この事件を報道するメディアも酷かった。殆どのメディアは「中国漁船とb巡視船がb衝突」と報じた。酷かったのがNHKを始めとする民放テレビのニュースである。全てが「中国漁船とb巡視船がb衝突」と報じた。中国漁船がb巡視船にb衝突したと直して頂きたい。


光進建設に行政指導
汚染川底を自主浚渫
熊本市法令違反と認識

  岩下兄弟(株)の遊技場(パチンコ等)建設で、工事を請負った光進建設が基礎工事で不法行為を働いたのは前頁の写真で明らかと思う。この事態に農漁業関係者は八月二十八日請願書を熊本市長幸山政史様宛に提出した。提出者は、西南部農区一同で、請願要旨は「生コン汁には発癌物質6価クロームが含まれ、PHも強アルカリ性のためアユや、うなぎなどの稚魚に影響する。用水路に工業排水を流すのは厳しく禁じられている。施工者はISO認証会社でありながら環境破壊を行っている。関係機関は早急な工事差止めと調査を請願する」としている。市環境事業部廃棄物指導課によると九月十四日にこの情報を知り、光進の社長以下関係者から事情聴取した所、概ね事実を認めたので行政指導を行った。

  会社側は用水路を浚渫し、汚泥は廃棄物として自社で処理すると回答。九月末を目途に浚渫を始めたが、二十九日現在、本体鉄骨の組上げの為大型クレーンが邪魔になって工事は完了していない。市はコンクリート液の流入量、悪質さは現場が改善されていて掴めないが、流入量は二百g程ではないかと見ている。悪質性については、写真の通り通管を設置して流しているので確信犯と云えるだろう。生コンを型枠に流し込んだ際、隙が出来ない様にバイプレーターで圧縮、余分な水分が上ってくるが、堅実な業者はこれを「養生マット」に吸い取って処分する。この手間を省いた結果が今回の騒動で、光進建設は刑事責任を問われてもおかしくはないのである。


熊本県警中堅幹部
留置人に喫煙の便宜供与
上司に影響とお咎めなし

  熊本県警中堅幹部が規則を破ったが、上司に影響が及ぶとして・厳重注意aだけに終っている。公平公正さが求められる警察現場で「上司に傷がつく」との内部事情だけで、公正な処分が行われなかった事に一部関係者から不満の声が挙っている。

  その不満が部外者の筆者の耳に届くのは・当事者aの人格にも問題があると猛省を促す意味で記事にした。内容的に悪質さがなく寧ろ当時のトップに問題ありと見たので、本人を特定出来ない表現で述べる(内部の関係者はよく知っている)。

  問題が発生したのは昨年の夏、某署に留置中の被疑者が大声を発し、担当の警官らが手を焼いてA中堅幹部に相談した。Aは、被疑者Bの要求を聞き自分の煙草を担当者に渡し、Bを留置室から出して喫煙させたというもの。この問題はすぐにAの上司も知った(本部監察は?)が近く退職を控えたトップに影響が及ぶとして注意処分だけで済んだ。Aは昨年九月の異動で県警本部に異動となったが、今春の異動で某署に配置された。地位はそのままである。

  このAについて関係者は「被疑者に煙草を吸わせたのは明らかに違反行為、懲戒処分の対象です」と語る。この他に熊本国体時、パークドームに入る為市民の長い車列が出来ていた横をAと家族の乗った乗用車が走り抜けて前に出て「県警だ」と名乗って入場した。これを目撃した市民が熊日「読者のひろば」に投書して発覚した。又、熊本北署在任中、刑事課に立寄った際、女性の被害者にセクハラ紛いの発言をして当事者からクレームが付いたとも風の噂で聴いた。これら何れの場合も「注意処分も受けていない」と云われ、「Aが県警幹部の一人と親密な仲だから見逃されているのではないか」との声も聴かれた。幹部とのコネの事実の有無は別にしても、規則を破った警察官の処分は厳正公平に行われるべきではないか。



  幸山政史市長がI秘書係長(当時)を随行した二泊以上の公務出張を小紙は「秘書係長と公費でラブラブ旅行」と称し報道を続けた。六月号では北海道三泊四日の出張について詳報したが、後半は「幸山市長の視察旅行〈疑惑その二〉」「I秘書だけの随行で二泊三日」「新情報『新潟の湯沢温泉で一泊か』」の見出しで、平成十九年二月二十二日〜二十四日の出張について報道した。この記事の中で「この日の『旅行計算書内訳』によれば『東京・越後湯沢』『越後湯沢・富山』となっている。何故『東京・富山』となっていないのか。東京〜越後湯沢間一九九キロ、越後湯沢〜富山間二〇二キロある。東京に泊った場合、越後湯沢回りで富山に行く事自体に無理がある。いくら上越新幹線があるからといっても、越後から富山への直行便はない。即ち二人は二十二日の内に上越新幹線を利用、湯沢温泉に一泊したと見るのが正解であろう」と偉そうに書いた。

  その後熊本市にこの出張について視察先、宿泊先、行程の情報開示請求を行うと共に、自身で東京〜富山の経路をネット等で調べた。その結果、見出しにある様に東京〜越後湯沢〜富山が東京から富山に行く順路であると判明した。従って、前記六月号の抜粋記事中傍線部分を取消にさせて頂くと共に読者にお詫び致します。全く恥しいミスで、穴があったら入れたい思いで一杯です。



  市側は行程と宿泊ホテル名及び視察先の情報を開示したので、これらを基に内部から得た情報で改めてこの出張について検証する。因みに心ある有識者(メディア幹部を含む)達は「市長が女性秘書を同行して一泊出張しただけでも問題だが、ラブホテルへの出入りを何度も確認されて報道されているのに市長が居据っておれる事が異常ですね」と語っている事を承知おき願いたい。

  市の情報開示では第一日(二月二十二日)は十四時厚労省。十五時三十分杉並区コールセンター。十七時三十分恣S道総合技術研究所国立研究所視察。同夜赤坂プリンスホテル宿泊。二日目、七時東京駅発、十時十四分富山駅着。以上を検証する。筆者は「虚偽記事を書きたくないので赤坂プリンスホテルの領収書を見せてほしい」と秘書課に申し入れた。秘書課は「定額支給の為領収書の提出は不用と規定にある」と回答。その後「ホテル側に問い合わせたが三年以上経っているので記録を出すのは難しいとの事でした」と回答。これに嘘はない様で、秘書課長様ご苦労でした。東京から富山に行く最短時間は東京から越後湯沢まで新幹線。越後湯沢から特急はくたかで富山駅まで。市が開示した市長らの行程も、二日目は午前七時東京発、午前十時十四分富山駅着となっている。着時刻に一分の違いはあるが今もこの時間は存在する。で、ここからは「筆者ならこうする」である。

  富山に行くには温泉地として有名な越後湯沢を経由する。東京の赤プリには何度も泊っている。連れの女は旦那持ちだが、今は相思相愛だ。旅程は全部女がインターネットで作り、宿泊先の予約もしている。富山行きが決った時女から「どうせ湯沢経由ですからここに泊りましょう」と云われ筆者は即OKした。湯沢に女は行った事がないし、三千軒の温泉宿があると云われている有名温泉地だ。夕方東京を発てば夕食は温泉旅館でゆっくりとれる。翌日も八時二十分の特急に乗れば予定通り富山に着く。筆者は急いで用件を済ませ、午後七時三分発新潟行上越新幹線「MAXとき」に乗車した。一時間十分後ときは越後湯沢駅のホームに滑り込んだ。目的の旅館はタクシーで十数分の所に在った。その夜筆者と連れの女は心行くまで越後料理を味わった後、ゆっくり温泉に浸って一夜を楽しんだ。となる。勿論幸山市長が如何に女連れとは云え、筆者の様な不謹慎な行動をとる筈もなく、赤プリ三十九階と三十階に別々の室をとって朝フロントで合流したであろう事は想像に難くない。富山では話題のLRT路面電車を見学。だったら電車課長を同伴したらよかったのに―。


長嶺南公園用地買収
熊本市買収価格開示請求拒否
適正価格より高値で買い取る

  小紙五月号、熊本市が「長嶺南二丁目ふれあい公園」設置に際して「土地買収に不自然さがある」と報じた続報である。

  この件に関し筆者は平成二十二年五月二十六日熊本市に対し「公園用地取得価格」の開示請求を行った。市は六月七日開示拒否と回答。理由は「法務局備付の登記簿で所有者の住所氏名が登記されているとこで特定される個人の収入・財産に関する情報となるため」としている。「意見があれば意見書を出せ」とあったので、回らん頭を酷使して意見書を提出したが九月七日付で「条例7条2号(個人に関する情報)の該当性について」と題して不開示の正当性を回答した。頭に来た筆者は隠していた水鉄砲を持って市長室に乗り込もうと思ったが、水鉄砲が失くなっていたので出動を諦め、次善の策を目下考慮中といった所である。ここで熊本市長にはっきり宣言しておく。「貴方の部下(市職員)は貴方の目の届かない所で不正義を働き、市民から集めた税金を無駄に遣っている。今回の公園用地も適正価格の五、六割高で買収している」と。市が開示しなくても調べる方法はありますよ。もう一寸待っていて下さい市民の皆さん、市議が動くと「こんな事」が出来ると報告できると思います。所で、その後も何度か斉藤市議と顔を合わせたが、お互いそ知らぬ顔で会話を交している。狐と狸か。で話題を一つ。

  五月号で斉藤市議がらみで熊本市が公園用地を取得したと報道後、多くの情報が地元などから寄せられた。その内の一つに、市が当初公園用地に適地として地主の所に交渉に行った訳だが、何故か当初から市職員に斉藤市議が同行していたのである。

  地元民は「市から交渉に来た時、市の職員、不動産業者、斉藤先生が同道されていたと聴きました。地主のIさんも驚いたと云っていました」と語る。この地区は斉藤市議夫人の出身地で、実家も近い。当然斉藤市議の選挙地盤でもあるが、市の土地買収に何故市議が同道しなければならないのか。Iさんとの交渉は進み、買収価格もほぼ決った後、Iさんが「あとu当り五千円アップしてくれ」と云った為、この時点でIさんとの交渉は決裂したとの声もある。まだまだ小紙は全貌を掴めていないので納得が出来るまで熊本市を追求して行くつもりでいる。小悪を眠らせてはならない。



  民主党代表選は事前の予想を覆して菅氏が勝利、代表と総理の座を守った。八月二十六日に小沢一郎氏が代表選出馬を表明した直後の大手メディアは小沢有利の見方を示した。しかし、投票日が近付くに従って互角、どちらが勝っても僅差と報道した。筆者は当初から小沢優位と読んでいた。と云うのは、菅内閣が発足直後の大手紙に「小沢一郎氏が全国の党員・サポーター票を纏める様に指示を出した」との記事が頭にあったからである。三カ月先の代表選を睨んでの行動と評価、議員票も鳩山前首相が菅から小沢に寝返った事もあって過半数が小沢支持に廻ると見て小沢優位と踏んでいた。

  九月十四日の投票日が近まるにつれ、各メディアが党員・サポーター票は菅優位と伝え出した。時を同じくして週刊文春・週刊新潮九月十六日号(九月九日発売)が小沢チルドレン青木愛衆院議員の不倫報道を行った。文春は「八月十四日の夕方、京都上木屋町の老舗割烹旅館で開かれた前議員の慰労会の後、残っていた小沢一郎とユカタに着替えた青木愛の姿があった」とし「実はこの様子をテレビカメラに収められ報じられたが、テレビでは宴会の様子だけで不倫状態の映像は封印された」と報道。新潮は完全尾行調査と見られる記事で「八月三十一日、小沢氏が民主党本部で出馬表明した直後、青木は愛車のカローラを駆って水戸駅近くのホテルへ。そこで小沢氏の政策秘書と一夜を共にした」というもの。この二つの情報、菅側(仙谷由人)が意図的に流したとの情報もある。党員・サポーター票に与えた影響は否めない。
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