熊本県民新聞 WEB版
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“清潔が売り”の蔭で人妻の部下と不倫続く
部下の家庭は崩壊寸前



平成18年10月号で筆者は「幸山市長に女が居ると聴いて取材に動いた」とはっきり書いている。幸山市長も、女補佐も読んでいると思われるのに何故その後も不倫を続けたのであろうか。悪事を働く者の心理に「自分だけはばれない」という思いがあると云う。お二人もそんな心理状態であったのだろうか。尤も女補佐はそれなりに用心して行動しており、幹線道路から脇道、住宅街を抜けるなど後方確認は怠りなかった。当方も何度か見失ったりしてやっと確証を得たのである。筆者はお二人に顔を知られている上、とうに現役を離れているので優秀な探偵員を充てたが、数回はミスっている。前にも書いた様に下ネタでもあり、1つには「市長がまさか」という思いもあって1年余は放っていた。しかし70万市民のトップに立つ人物が、部下に手を着けた不道徳行為は筆者の正義感が許さなかった。確認作業を始めて1カ月、3月21日(金)にモーテル石狩を利用したのを確認、以後数回に亘って幸山市長と女補佐はモーテルを利用した。確認作業は8月に終えたが、今号まで記事にしなかったのは夫々が家庭持ちで、2人の不倫関係を暴く事が「家庭を崩壊させるのではないか」との気遣いがあったからである。報道するか否かで悩んだ末、2、3の有識者に相談した。その内の1人が幸山市長に進言したが幸山市長は平然と(外見上?)「そんな事実はない」と否定。他の1人からは「この程度で幸山市長が辞職するなど考えられませんよ。否定、無視でいくでしょうね」と笑われる始末である。幸山市長と、3面に詳報する女補佐の言で筆者は公表すると決めたのである。幸山市長、女補佐ともに完全拒否を貫いているが、後は本紙を読んだ読者に正否の判断を仰ぐだけである。市民はもとより、市職員に範を示す立場の幸山市長の不倫、見過ごす事は出来ない。


選挙公約 市政刷新・庁内改革
政令市実現、全て画餅に


平成14年11月の市長選で現職の三角氏を破って初当選を果した幸山政史氏。選挙公約は、無駄な箱物は作らない、市役所の構造改革、市政の透明性の実現、政令市の実現等々であった。清潔な人柄も売りの1つで若さと相俟って多くの市民の共感を得た。その結果、現職の三角を破って当選したのである。だが、選挙運動中から色々な噂が飛び込んで来た。1番嫌だったのが、幸山は「金を遣わない清潔な選挙を推進」と謳ったが、現実は元県議で利権漁りの達人と云われた父繁信氏が裏選対を切り盛りし、熊日に勤務した経歴を持つ兄がメディア工作を行った。その結果、大方の予想を裏切って幸山市長が誕生したのである。これらの裏事情を知らない一般市民を始め、民主系支持者らが幸山に多くの票を入れた。対する三角にも驕りがあった。酒癖の悪さに加え、公費で海外旅行に行った際、化粧品まで公費で求めた熊日の記事で女性層が離れていった。当選を果した幸山市長は理念も信念もなく、幹部人事の配置1つとってもお粗末極まりないものであった。当選直後、三角市長時代に始った熊本城本丸御殿の再建について「経費節減になる」として再建中止を市幹部に宣言した話は有名である。幹部らに説得され、事業の推進を認めて4年後、本丸御殿完成は恰も自分の力量の如く振舞ったのはテレビニュース等でご覧になった通りである。一事が万事この調子で、議員らの“口利き”を公表した途端、自身が県議時代に採用問題で口利きがあった事が判明。メディアの取材を察知して自ら公表、謝罪した。この時、本紙は3件の土木事業受注の口利きを報じている。清潔を売りにしていた市長の汚れた面を垣間見た感じであった。その後も選挙公約とは程遠い市政の舵取りで1期が終ったものの、2期目は新人候補にダブルスコアで勝利している。2期目に入って、それまで反幸山を標榜していた多くの市議が一転幸山に擦り寄る姿勢を見せ始めたのも愚将の熊本丸の舵取りを助けている。箱物は作らない筈が、最近になって花畑別館改築計画が急浮上した。幸山は今、政令市移行に集中している。所謂“形振(なりふ)りかまわず”に突っ走っている。その為、赤字団体転落前の富合町との合併に富合町長を始め町議共に破格の好条件を与えた。次は益城町、植木町のどちらかだが、植木町は住民が強固に反対、益城町は住永たぬきが次々と条件をつり上げていると聴く。政令市熊本の初代市長が狙いと云われている幸山だが、世の中そんなに甘くないと云っておく。

市職員の不祥事続発 歴代市長で最多か
幸山市長が初出馬した際の選挙公約に「まず市長が率先してすべての行動や考え方を市民に公開。その上で職員の徹底した意識改革を実行し、市民とのパートナーシップを築きます」の文言がある。今読み返してみるとこの公約は実行に移されつつある様だ。先ず市長が率先してW不倫を実行して見せている。何人かの職員は早くもこれを見習っている様で女パートの夫子持ちとW不倫を行っている。表には出ていないが、本来公費を支払うべきではない事案に多額の公費を支払ってもいる。随契で市からの受注を繰り返している。昨年の下水道局工事発注に係わる贈収賄事件を含めて、平成19年度の市職員の不祥事は懲戒処分12件32人に上り過去最多に上っている。幸山市政が発足して4年間の懲戒処分者が23件29名(この数字1、2の誤差あり)に比しても昨年度に職員が惹起した事件が如何に多いか分るであろう。これを受けて、今年4月には職員倫理条例が制定されたが、その直後の8月には競輪場職員が在任中に収賄事件を起している事が発覚した。正に幸山市長が率先して実行している公約を部下が見習っているのではないか。よく「上半身の人格と下半身の人格は別」と云われるが、幸山市長の場合上下一体型人格欠如症と云えるのではないか。不倫は業務外との説もあるが、幸山が若し市長に就かなかったらこの女補佐との出会いはなかったと思う。であれば職務上の地位が不倫に走らせたと解される訳だ。辞職しろよ。