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* コラム [毒含流行論]
2013年6月号掲載
野中広務元官房長官 尖閣発言を斬る

 去る6月初旬、売国奴野中広務(元自民党幹事長・元官房長官)が訪中。中共幹部らとの会談で「尖閣諸島の領有権を巡って日中の首脳間に棚上げ合意があった」と発言、日本国民の怒りを買った。

 野中は「昭和47年秋、田中角栄首相が日中国交正常化交渉を終えた直後に首相から聞いた」として「尖閣諸島の問題は双方が棚上げし、波静かにやっていこうという話だった」と語った。中国側も「田中角栄首相と周恩来首相との間で棚上げ論で合意した」と何度も云っているが、両国の公式文書にこの文言は残っていない。中共政府のこの主張について産経新聞は本年6月29日付国際面で「尖閣『棚上げ合意なかった』」「78年の会談同席元外務省課長が証言」の見出しで昭和53年8月10日「日中平和友好条約を巡り、北京で園田直外相と鄧小平首相の間で、同条約批准書交換のため来日した鄧氏と福田赳夫首相との間で10月23、25の両日それぞれ行われた。田島氏(外務省中国課長)によると、8月の会談では、鄧氏が『日中間には釣魚島(尖閣諸島の中国名)や大陸棚の問題があるが、それ以上に共通点がある』と発言。これを受け、園田氏が同年4月に起きた中国漁船団による尖閣諸島周辺の領海侵入事件を念頭に『先般のような事件を二度と起こさないでいただきたい』と主張し、鄧氏が『中国政府としてはこの問題で日中間に問題を起こすことはない。数年、数十年、100年でも脇に置いておけばいい』と応じた。園田氏は聞き置いただけで反論しなかった」中略。と報道。

 「田島氏は、一連の会談での合意を否定した上で、中国側が、昨年9月の尖閣諸島購入で『日本側が共通認識(合意)を破壊した』(外務省声明)としていることには『事実に反する言いがかりだ』と批判した」と断言している。

 野中広務については平成23年1月に講演で来熊した際、その売国的発言に筆者は我慢出来ずに途中退場した経緯を同月号3面で報道した。野中の思想は共産党に近い左翼であるが、支持母体の部落解放同盟との繋がりから"権力"を握る近道として自民党を選んだ。そして幹事長まで登り詰めたが、ここまでが限界であった。先の発言が彼の本性であろう。
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