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コラム [毒含流行論]
 

6・7月号掲載 : 元県警剣道師範提訴 「いじめ事件」裁判進まず


元県警剣道部主席師範(正式には熊本県警教養化「術科・体育指導室」)山田博徳氏が「熊本県警剣道部員のいじめが息子を自殺に追いやった」として熊本県(当時潮谷義子知事)を相手取って損害賠償を提訴して一年が過ぎた。

提訴したのが平成19年4月5日、山田氏が一年早い定年退職した直後である。山田氏側(妻との共同提訴)と県警の主張が真っ向から衝突している為準備書面段階で手間取っているというのが現状である。

7月に開かれた弁論準備(非公開)でも双方が納得せず、次回に持ち越されたが、関係者によると「当分はこの繰返しとなるだろう。公判は早くて12月、来年に持ち越される可能性もある」と語っている。

大きな争点は、原告側の訴状によると「対立するK警部が会長を務める徹志会が結成されていて(結成後一年程で解散)徹志会員等が原告に挨拶をしなくなった。Kが自分を排除し後釜を狙っていた」「主席師範の自分に稽古を『お願い致します』と云って来なくなった」「剣道部員の結婚式に原告と、原告に近い人物(黒く氏名が消されている)と、自死した息子の真徳だけが招待されなかった」「徹志会々員らによる原告博徳に対する嫌がらせ、『無視する』という『村八分』のような社会的抹殺で原告に著しい精神的打撃を与えた」等々である。

県警を庇う訳でも山田氏を誹謗する気も毛頭ない。が、本誌の読者であれば、山田氏の子息真徳氏が自死を遂げた件で毎日新聞が報道後、本誌独自の調査による特集号を読んでいるので大方の状況は掴んでいる事と思う。

最愛の子息を失った山田氏夫妻の気持は充分理解しているつもりであるが、ここまで山田夫妻に「真徳君へのいじめ」(有無は第三者に判断出来ない)を信じ込ませたのが、将来剣道部師範を狙っていたAKである。AKは七段(何度か八段に挑戦した)で、亡真徳君が一番頼りにしていた剣道部OBである。

そのAKと、当時真徳君が交際していたN子は不倫関係にあった。事件後もAKは教養課に所属、後進に剣道を指導していたが今春の移動で県南の警察署に配転となった。恐らく裁判でNとAKは必らず証人出廷を要請されるだろう。その時真相が解明されると思う。
 
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