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コラム [毒含流行論]
 

10月号掲載 : いじめ自殺続発 責任の曖昧さは当然


近年学校教育現場での不祥事が続発している。

直近の出来事を見ても、奄美大島では不登校の女子生徒の自宅を訪れた男子教員が、寝ていた女子生徒の布団をめくった。その後、その女子生徒はハサミの刃で自分の足を突いた。

福岡県では元担任の暴言が原因のいじめに遭って自死した。

県内でも九月下旬、矢部中学校で二年男子生徒が同級生の女子生徒をめった切りして負傷させた。男子生徒は、事件後、バルコニーから飛び下りようとしているところを
教員らに説得されて保護された。その後、男子生徒は精神状態が不安定として精神病院に入院中と報じられた。その続報がないのは、少年に何らかの精神障害があった為か。

事件が発生すると各メディアは必ずと云って良い程著名精神科医や、教育関係者のコメントを報道する。これら関係者が、当事者に会う事もなく、事件の概要を聴いただけで通り一遍のご高説を宣ふのも定番である。だが一寸待ってほしい。各事件には各種の要件が複雑に絡み合っているのではないか。

少年少女達は夫々個性があり、持って生れたDNAを継いでいる訳で、精神状態、心のあり方も千差万別であろう。親は子の特性を見抜き、教員は教員としてのプロの目で生徒達の個性を見抜けなければならない。

生徒数が多い、少いは関係ない。特殊な言動をする生徒を目に止める事だ。そして静かに、確かに注視していれば自ずと対処法が浮ぶ筈である。

尤も最近の教員は、教員を教員が監視しなければならない"ガキッコ教員"が増加しているので、これは無理な要求か。

親にしても然り。戦後に生まれ、聖職者ならぬ労働者である教員に教育を受けた世代が親になっているのである。何事も横並びに考え自分の子供の出来が良いのか悪いのか、も判断できず、 画一的に高校、大学に進学させようとする。

その結果、不登校児が発生する。精神が繊細な事にも気付かず「学校に行け学校に行け」と強要する。その結果が現実から逃避しようと色んな行動に出る。ボンクラ教員は、それが見抜けず落ちこぼれとして処理する。

教員免許の十年更新制度の導入で不適格教員が排除出来れば幸いだが。

 
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