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コラム [毒含流行論]
 

1月号掲載 : 幸山政史市長弱者無視と議会軽視


熊本市の12月市議会は去る12月20日に閉会した。弱者の立場、市民の意見を尊重すると言い続けている幸山市長だが、12月議会では市立産院廃止案を提案した。

議会との齟齬もあって継続審議となったが「妊婦の中でも弱い立場(貧困他)の利用者が多く、存続を願う7万人の署名提出があったにも拘わらず廃止案を提案した。

これで女性市議を敵に回したことは喜ばしいが、他面では「前回の市長選で支援を受けた松野頼久代議士の腹違いの兄が経営する有名産院の客?が減るのを止める意を受けて措置」との噂が流れるのは如何なる理由からか。

この産院、正常分娩では問題ない(当然)が、逆児(正確には骨盤位)などの難産は自院では処理出来ず、市民病院や産院に搬送するので有名である。(最近では腕のいい医師を招聘していると聞くが)。

清廉潔白が売りの幸山市長だから、前記の噂話など「同業の逆恨み」と流したいが、前の市長選で「熊大生、学園大の学生が多数幸山支援のボランティアで動いていたと云われたが、実際は幸山本人が日当を払っていたと聴けば、産院の件も「そうかな」という思いに傾く。

次は「幸山市長の儀礼無視」について。

12月議会最終日、古川泰三議長、家入安弘副議長が恒例の申し合わせ?により辞職した。
両氏の辞職に伴って、幸山市長は「労い」の言葉を発する事なく議場を後にした。

古参議員や、市のOBに聴いてもこの幸山市長の行動は「前代未聞」と回答した。

根回し嫌いで議会とよく対立していた星子敏雄元市長でさえ「議会最終日は正副議長が交替した時には重責ご苦労様でした」と労いの言葉を述べたという。

又、議会終了後、市長は幹部を従えて議員会派の室を訪れ「お礼参り」を行っていたが、幸山氏は市長就任以来この慣例を破ったままである。

筆者自身「そこまでしなくてもいいのではないか」との思いはあるが、これを行う事によって執行部と議会が円滑に動くのであれば、それはそれでいいかと思う。

因みに潮谷知事は県議会最終日には、議会終了直後に幹部等と各会派を回っている。

幸山市長の態度を「議会への挑戦と捉えた市議も居て3月議会の先行きを案じる市幹部も居る。

 

 
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