|
|
|
|
|
|
|
〒861-8034
熊本市東区八反田1丁目14-8
発行者:福島 宏
電話:096-234-8890
FAX:096-234-9883 |
|
|
|
|
|
|
収入調査器の下はプラ箱 抜き取り可能に仕組む?
右の写真が収入調査器と呼ばれている運賃回収器である。本面下の運賃箱は、運転手が常務
するバスの、通常云われている運賃支払い箱に差し込んで設置、勤務終了時に抜き出して収
集機に収める。が、何らかの不都合が生じた時や、個人の水上げを調べる場合(これもおかしな云い訳だが)この調査器にボックスをいれさせるのである。前述した様に乗車料金回収
ボックスは電磁式の為、蓋を開けるには収集機とこの調査器を通すしかない訳である。ご覧の通り調査器は電源が通じボックスを挿入するとボックスの蓋は開く。問題はここからであ
る。整理券や現金は落下して下のプラスチック製の箱に入る訳だが、この箱には鍵が掛っていないのである。極端に云えば誰れもが引っ張り出せるのである。ある職員は「箱と調査器の隙間から手が入るので、手を突っ込んでも千円札など取れますよ」と語る。では調査器は何の為のものかと云えば、ボックスのロックを外す役目と、ボックスが何台使われたかをデ
ジタル数字で表示するだけである。通常この調査器が使われた際には回収箱を引き出し「金庫室」と呼ばれている小部屋に持ち込んで人手によって計算されるのである。金銭管理を行っているのは監督長と監督の二人、時として副所長が加わる事があるという。
この調査器も収集機同様、本山、上熊本、小峯の営業所に各一台ずつ設置されている。このルーズな運賃
管理は、大方の運転手が「おかしい」と感じているが吾が身可愛さから上司に進言する事はない。ある職員は「少し前になりますが正義感の強い運転手が居て、この問題について管理が杜撰ではないかと所属長に申し入れましたが、所属長は『何ら問題はない』として聞き流
した挙句、その運転手を他の営業所に飛ばしたのです。それを見て他の運転手は長い物には
巻かれろの気持が強くなったようです」と内情を話してくれた。
交通局は電車部門とバス部門を抱えている訳だが両部門の直接的管理は電車課長、バス課長
が行っている。すべての経理、人事等は交通局総務課長と管理者の下に居る二人の次長が執行するシステムとなっている様である。従ってバス部門の人事についてはバス課長を通して上に報告され、移動などの発令が行われる。ここにキーポイントがあるのである。"運賃横領"を行っていると目されている職員グループは、自動車課長の新任、転勤の際一席を設け
てご機嫌をとる(祝金を包むの報もある)。課長補佐に対しても同じである。課長補佐に対し
ても同じである。各営業所長は殆どが現場上りである。その下に副所長、監督長二名で構成
されている。監督と呼ばれる職務もあるが役職として正式なものではなく、将来の監督長候
補といった所か。
この監督になるには十年以上の勤務歴があれば受験資格が生じる。が、合格基準などあって無きが如しで、真面目な職員が何度受けても合格せず、一部の権力者(監
督長、監督)に阿る奴は一発で合格する。阿るという事は、連中が行う不正行為を容認しているか、取り込まれているのであって、合格した後「先輩のする事を踏襲する為今日まで延
々と不正が続いている」(OB職員談)要因とされている。
監督への昇進採択の有無は各営業所
に委ねらえていると云われ、悪弊が継続される所以である。バス運転手の多くは人員削減で
無理が掛る中真面目に働き「少しでも赤字を減らしたい」と努力している時、一部の不良分子はのほほんと遊興費稼ぎに精を出しているのが現状である。
平成16年の紛失金
29万円の行方も確認されず
-メディア取材に20万円と虚偽報告-
左の新聞記事は平成16年11月9日付社会面である。「売上金20万円紛失 熊本市交通局 臨時バス代金」の見出しで「市内の高校が利用した貸切りバス代60万円の内20万円
が紛失。熊本東署も同交通局から通報を受け、事情を聴いている」といった主旨を書いてい
る。関係者の話では、これが全くの出鱈目記事。即ち交通局側の発表をそのままたれ流した
広報記事と云える。事実の概要は以下の通り。市交通局は、熊本県立東稜高校の行事で臨時バスの要請があり20数台分を小峯営業所が運行した。
当日の代金60万円は翌日担当者二名が東稜高校に赴き集金したが、当日が金曜日であったので翌土曜と日曜日は日通の集金が
休日であった。11月1日月曜日に日通が集金に訪れ、肥後銀行事務センター内公金センタ
ーに搬入した。同日午前、同センターから交通局に「集金の中に1万円札が31枚あるのは
何故か」と問い合わせが来た。(というのは同センターへは臨時バス代が60万円が1万円
札で入っている事の報告はなく、いつもコンテナーのつもりで開けたらしい)。ここで交通
局(小峯営業所)側は29万円分の1万円札の紛失が判明したのである。小峯営業所長M等は一応関係者(宿直者)等に事情を聴いたものの、歯が立つ相手ではなく、この一件を隠蔽しよ
うとしたらしい。が、運転手達が騒ぎ出した為慌てて公表に走ったのである。新聞報道月日
のラグがそれを証明している。熊本東署は関係者8人を呼んで事情を聴取したが事実解明に
は至らなかった。この一件、未だ解決なされていないが、交通局に真相解明の意志はないら
しく公金29万円の紛失は放置されたまま今日を迎えている。
2面記事に進む >>
|
|
|
|
|
|